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行政書士試験の申込みから合格発表まで完全ガイド

行政書士試験の申込み方法、試験日程、持ち物、合格発表までの流れを完全ガイド。受験料・試験会場・合格後の手続きまで、初めての受験者向けに徹底解説します。

はじめに|初受験でも安心できる完全ガイド

行政書士試験を受験しようと決めたものの、「申込みはどうやるの?」「何を準備すればいいの?」「合格後はどんな手続きがあるの?」と不安を感じている方は少なくありません。特に初めての受験者にとっては、試験の申込み手続きから合格発表後の流れまで、わからないことだらけです。

本記事では、行政書士試験の主催機関や試験日程といった基本情報から、申込み方法の詳細手順、試験会場の選び方、当日の持ち物チェックリスト、試験当日のタイムスケジュール、合格発表の確認方法、そして合格後の登録手続きまで、受験にまつわるすべてのプロセスを網羅的に解説します。

この記事を読んでおけば、手続き面での不安なく、学習に集中できるようになります。ぜひブックマークして、必要なときに確認してください。

試験の基本情報を確認する

主催機関と試験の概要

行政書士試験は、総務大臣の指定を受けた「一般財団法人 行政書士試験研究センター」が実施しています。試験は年1回、毎年11月の第2日曜日に全国で一斉に行われます。

行政書士試験の基本情報をまとめると以下のとおりです。

項目内容主催一般財団法人 行政書士試験研究センター根拠法行政書士法(昭和26年法律第4号)試験日毎年11月第2日曜日(2026年は11月8日予定)試験時間13:00〜16:00(180分)受験資格なし(年齢・学歴・国籍等の制限なし)受験料10,400円(非課税)試験地全国47都道府県

特筆すべきは、受験資格に制限がない点です。司法試験のように法科大学院の修了が必要だったり、司法書士試験のように実務経験が求められたりすることはありません。高校生でも、定年退職後の方でも、誰でも受験できます。

試験の出題形式と配点

試験の出題形式と配点の概要も確認しておきましょう。

出題形式問題数配点5肢択一式(法令科目)40問160点多肢選択式3問24点記述式3問60点5肢択一式(一般知識)14問56点合計60問300点

合格基準は、法令科目122点以上、一般知識24点以上、かつ合計180点以上です。3つの基準をすべて満たす必要がある点に注意してください。

試験範囲

行政書士試験の試験範囲は、行政書士法施行規則第2条に基づき、以下のとおり定められています。

法令等科目(244点)

  • 基礎法学
  • 憲法
  • 行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法)
  • 民法
  • 商法(会社法を含む)

一般知識等科目(56点)

  • 政治・経済・社会
  • 情報通信・個人情報保護
  • 文章理解

学習を始める際は、配点の大きい行政法と民法から取り組むのが効率的です。詳しい学習戦略については、関連記事で解説しています。

申込みの流れを詳しく理解する

申込み期間とスケジュール

行政書士試験の申込みは、例年7月下旬に開始し、8月下旬に締め切られます。約1ヶ月間の受付期間がありますが、後回しにしていると締め切りに間に合わなくなる恐れがあるため、早めの申込みを推奨します。

おおよそのスケジュールは以下のとおりです。

時期イベント7月上旬試験公告(試験研究センターHPで発表)7月下旬〜8月下旬申込み受付期間10月中旬〜下旬受験票の送付11月第2日曜日試験日翌年1月下旬合格発表

正確な日程は毎年異なるため、行政書士試験研究センターの公式サイト(https://gyosei-shiken.or.jp/)で必ず最新情報を確認してください。

インターネット申込み(推奨)

インターネット申込みは、自宅から24時間いつでも手続きでき、最も手軽な方法です。以下の手順で申込みを行います。

手順1: 試験研究センターのサイトにアクセス
公式サイトの「受験申込み」ページにアクセスし、利用規約に同意します。

手順2: 必要情報の入力
氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、試験地の希望などを入力します。入力ミスがないよう、特に氏名と住所は慎重に確認しましょう。

手順3: 顔写真のアップロード
デジタルカメラやスマートフォンで撮影した顔写真をアップロードします。写真の規格は以下のとおりです。

  • サイズ: 縦4cm×横3cm相当(パスポート写真サイズ)
  • 撮影時期: 6ヶ月以内
  • 背景: 無地
  • 帽子・サングラス不可
  • 正面を向いた上半身の写真

スマートフォンで撮影する場合は、白い壁を背景にして自撮りするのが簡単です。写真の画質が低すぎると再提出を求められることがあるため、明るい場所で撮影しましょう。

手順4: 受験料の支払い
クレジットカードまたはコンビニ払いで受験料10,400円を支払います。クレジットカード払いはその場で完了するため、手続きがスムーズです。コンビニ払いの場合は、発行された払込票を期限内にコンビニで支払う必要があります。

手順5: 申込み完了の確認
申込みが完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。このメールは受験票が届くまで保管しておきましょう。

郵送申込み

インターネット環境がない方や、オンライン手続きに不安がある方は、郵送でも申込みができます。

郵送申込みの手順は以下のとおりです。

  1. 試験研究センターまたは各都道府県の担当窓口で「受験願書」を入手する
  2. 必要事項を記入し、顔写真を貼付する
  3. 受験料10,400円分の収入印紙を貼る(郵便局で購入可能)
  4. 簡易書留郵便で試験研究センターに郵送する

郵送の場合は配達に数日かかるため、締切日の1週間前までには投函することを推奨します。消印有効ではなく必着の場合もあるため、締切日の条件を必ず確認してください。

受験票が届いたら確認すること

受験票は例年10月中旬〜下旬に、申込み時に登録した住所に郵送で届きます。届いたら以下の項目を必ず確認しましょう。

  • 氏名の表記が正しいか
  • 試験会場の住所と名称
  • 受験番号
  • 顔写真が正しく印刷されているか

万が一、届くべき時期に受験票が届かない場合は、すぐに試験研究センターに問い合わせてください。引っ越し等で住所が変わった場合も、早めに届け出る必要があります。

試験会場の選び方と下見のすすめ

試験地の選択

行政書士試験は全国47都道府県に試験会場が設置されます。申込み時に希望の試験地を選択できますが、具体的な試験会場(大学、ホールなど)は選べません。試験会場は受験票に記載されて通知されます。

試験地を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 自宅から近い試験地を選ぶ: 試験当日の移動時間が短いほど、体力的・精神的な余裕が生まれます
  • 交通の便を確認する: 電車やバスの乗り換え回数が少ないルートが確保できる試験地が望ましいです
  • 宿泊の要否を検討する: 遠方の場合は前泊を検討しましょう。当日早朝の移動は疲労の原因になります

会場の下見をおすすめする理由

受験票が届いたら、可能であれば試験会場の下見を行いましょう。下見のメリットは以下のとおりです。

  1. 当日の迷いをなくす: 初めて行く会場では、最寄り駅からの道順や建物の入口がわかりにくいことがあります。下見をしておけば、当日は迷わずスムーズに到着できます
  2. 所要時間を正確に把握できる: 自宅から会場までの実際の移動時間を測ることで、当日の出発時刻を正確に決められます
  3. 周辺環境を確認できる: コンビニ、カフェ、トイレの場所などを事前に確認しておくと、当日の行動計画が立てやすくなります

下見の際は、休日ダイヤの電車時刻を使って確認することをおすすめします。試験は日曜日に実施されるため、平日ダイヤとは異なる時刻で電車が運行しています。

当日の会場での過ごし方

試験会場に到着してから試験開始までの時間は、精神を落ち着かせ、コンディションを整える貴重な時間です。

  • 到着後はまず座席を確認し、トイレの場所を把握する
  • 直前の暗記は避け、要点をまとめたメモを軽く確認する程度にとどめる
  • 周囲の受験生のペースに惑わされない(テキストを分厚く積んでいる人がいても気にしない)
  • 水分補給を適度に行い、体調を整える

試験当日の持ち物と注意事項

必須の持ち物チェックリスト

試験当日に持って行くべきものをチェックリストにまとめました。前日の夜までにすべて準備しておくことを強く推奨します。

必須アイテム

アイテム備考受験票最も重要。忘れると受験できない可能性あり筆記用具BまたはHBの鉛筆(シャープペンシル可)、消しゴム時計スマートウォッチ・通信機能付き不可。シンプルな腕時計が安心身分証明書運転免許証、マイナンバーカード等。受験票と顔写真の照合に使用

推奨アイテム

アイテム備考予備の筆記用具鉛筆2〜3本と予備の消しゴム鉛筆削りシャープペンシルの芯の予備でも可昼食・飲み物試験は13時開始のため、午前中に昼食を済ませる軽食・チョコレート脳の栄養補給用上着・ブランケット会場の空調が効きすぎている場合に備える常備薬頭痛薬・胃腸薬等ティッシュ・ハンカチ

持ち込み禁止のもの

以下のものは試験会場に持ち込むことができません。注意してください。

  • スマートフォン・携帯電話: 電源を切ってカバンにしまう必要あり。机上への設置は不可
  • スマートウォッチ: 通信機能があるため使用不可
  • 電子辞書・計算機: いかなる電子機器も使用不可
  • 法令集・テキスト: 試験中の参照は不可(休憩時間はなし)
  • 耳栓: 使用を禁止している会場が多い(要確認)

筆記用具について補足すると、マークシート用にはBまたはHBの鉛筆が推奨されています。シャープペンシルでも受験可能ですが、マークシートの読み取りに支障が出る可能性があるため、鉛筆も予備として持参しておくのが安心です。記述式の解答は鉛筆でもシャープペンシルでも構いません。

試験中の注意事項

試験中は以下の点に注意が必要です。

  • 途中退出は原則不可: 試験時間中(13:00〜16:00)の途中退出は認められていません。トイレは試験開始前に済ませておきましょう
  • マークミスに注意: マークシートは問題番号と解答欄のずれが起きやすいので、定期的に確認しましょう
  • 不正行為の禁止: カンニング行為はもちろん、試験中の私語、他の受験者の答案を見る行為、試験問題の持ち出しなどは不正行為として失格になります

試験当日のタイムスケジュール

午前中の過ごし方

試験は13:00開始ですが、午前中の過ごし方も合否に影響します。

時間行動7:00〜8:00起床・朝食(脳を活性化させるために炭水化物を摂取)8:00〜10:00軽い復習(要点メモの確認程度。新しい内容は見ない)10:00〜11:00自宅を出発(余裕を持った移動時間を確保)11:00〜12:00会場周辺に到着。昼食を済ませる12:00〜入室開始。座席を確認し、持ち物を整理

昼食は消化の良いものを選びましょう。揚げ物や脂っこいものは消化に時間がかかり、試験中に眠気を誘う原因になります。おにぎりやサンドイッチなど、軽めの食事が最適です。

試験時間中の流れ

時間内容12:00〜入室開始12:30〜12:50注意事項の説明・受験票と本人確認12:50〜13:00問題用紙・解答用紙の配布13:00試験開始16:00試験終了

13:00の試験開始後、180分間で60問を解答します。時間配分の一例は以下のとおりです。

時間帯所要時間解答する問題13:00〜13:1010分基礎法学・憲法(択一7問)13:10〜14:0050分行政法(択一19問)14:00〜14:4040分民法(択一9問)+商法(択一5問)14:40〜14:5515分多肢選択式(3問)14:55〜15:2530分一般知識(択一14問)15:25〜15:5025分記述式(3問)15:50〜16:0010分見直し・マークチェック

上記はあくまで一例であり、自分の得意・不得意に応じて調整してください。記述式に十分な時間を確保することが特に重要です。

試験終了後

試験終了の合図があったら、直ちに筆記用具を置きます。解答用紙が回収されるまで離席できません。退出が許可されたら、忘れ物がないか確認して会場を出ましょう。

試験問題は持ち帰ることができます。自己採点に使うため、必ず持ち帰りましょう。各予備校が試験当日〜翌日に解答速報を発表しますので、択一式の自己採点を行い、記述式を除いた得点を確認します。

合格発表と合格後の手続き

合格発表の時期と確認方法

合格発表は、試験の翌年1月下旬に行われます。確認方法は以下のとおりです。

インターネットでの確認
行政書士試験研究センターの公式サイトに合格者の受験番号が掲載されます。発表日の正午前後にアクセスが集中してサイトが重くなることがありますが、焦らず待ちましょう。

郵送での通知
合格者には「合格証」が、不合格者には「成績通知書」が郵送で届きます。成績通知書には各科目の得点が記載されているため、不合格の場合は翌年の対策に活用できます。

合格基準の確認

改めて、合格基準を確認します。

基準条件法令等科目244点満点中122点以上一般知識等科目56点満点中24点以上合計300点満点中180点以上

3つの基準をすべて満たした場合に合格となります。なお、合格点は原則として固定(180点)ですが、試験の難易度が極端に高い年には「補正措置」として合格基準点が引き下げられることがあります。ただし、これは例外的な措置であり、毎年行われるわけではありません。

合格後の行政書士登録

行政書士試験に合格しただけでは、行政書士として業務を行うことはできません。行政書士として活動するためには、都道府県の行政書士会に入会し、日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録する必要があります。

登録は任意であり、「試験に合格したが登録はしない」という選択も可能です。合格の事実は一生有効で、期限切れにはなりません。

登録に必要な費用の目安は以下のとおりです(都道府県により異なります)。

費用項目金額の目安登録手数料25,000円程度入会金150,000〜250,000円程度年会費60,000〜80,000円程度登録免許税30,000円バッジ代3,000円程度初年度合計約270,000〜390,000円

登録費用は決して安くありませんが、行政書士として開業するためには必要な投資です。開業を予定している方は、合格前から費用を準備しておくとスムーズです。

登録に必要な書類

行政書士登録に必要な主な書類は以下のとおりです。

  • 行政書士登録申請書
  • 合格証の写し
  • 履歴書
  • 住民票の写し
  • 身分証明書(本籍地の市区町村で発行されるもの)
  • 登記されていないことの証明書(法務局で取得)
  • 事務所の写真
  • 誓約書

書類の準備には1〜2週間かかることもあるため、早めに取り掛かることをおすすめします。

確認問題

行政書士試験の受験には、大学で法律を学んだ経験が必要である。○か×か。

○ 正しい × 誤り
解説
行政書士試験には受験資格の制限がありません。年齢、学歴、国籍等を問わず、誰でも受験できます。大学で法律を学んだ経験は不要です。
確認問題

行政書士試験の試験時間は13:00から16:00の180分間であり、原則として途中退出はできない。○か×か。

○ 正しい × 誤り
解説
行政書士試験は13:00開始・16:00終了の180分間で実施され、原則として途中退出は認められていません。試験開始前にトイレを済ませておくことが重要です。
確認問題

行政書士試験に合格すれば、自動的に行政書士として登録される。○か×か。

○ 正しい × 誤り
解説
行政書士試験に合格しただけでは行政書士として登録されません。行政書士として業務を行うためには、都道府県の行政書士会に入会し、日本行政書士会連合会の名簿に登録する手続きが必要です。登録は任意で、合格の事実は一生有効です。

まとめ

行政書士試験の申込みから合格後の手続きまで、全体の流れを解説しました。要点を整理します。

  1. 申込みはインターネットで早めに済ませる。7月下旬の受付開始後、なるべく早く手続きを完了させ、顔写真と受験料を事前に準備しておく
  2. 試験当日は持ち物の事前準備と時間配分の計画が重要。受験票・筆記用具・時計を前日に準備し、180分の使い方を事前にシミュレーションしておく
  3. 合格後の登録は任意だが、開業するなら行政書士会への入会が必要。登録費用(初年度約27〜39万円)を事前に把握し、資金計画を立てておく

試験に関する手続きは、事前にしっかり把握しておくことで不安を解消できます。手続き面の心配を早めに片付けて、学習に100%集中できる環境を整えましょう。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 申込み期間を過ぎてしまった場合、受験は不可能ですか?

はい、申込み期間を過ぎた場合は、その年の受験はできません。行政書士試験は年1回しか実施されないため、翌年の試験まで待つ必要があります。申込み期間は例年7月下旬〜8月下旬の約1ヶ月間です。スケジュール帳やスマートフォンのリマインダーに申込み開始日を登録しておくことを強くおすすめします。

Q2. 試験会場を自分で選ぶことはできますか?

試験地(都道府県)は申込み時に選択できますが、具体的な試験会場(大学名やホール名)は選べません。試験会場は試験研究センターが指定し、受験票に記載されます。自宅から通いやすい都道府県を選択し、受験票が届いたら会場の下見をすることを推奨します。

Q3. 受験票を紛失した場合はどうすればよいですか?

受験票を紛失した場合は、速やかに行政書士試験研究センターに連絡してください。試験当日は、身分証明書を持参のうえ、会場の本部で再発行の手続きを受けることができます。ただし、手続きに時間がかかり試験に集中しにくくなるため、受験票は大切に保管しましょう。

Q4. 合格証に有効期限はありますか?

合格証に有効期限はありません。一度合格すれば、その事実は一生有効です。合格から何年経っても、行政書士登録をすることができます。ただし、法改正や制度変更により登録手続きの内容が変わる可能性はあるため、登録時には最新の情報を確認してください。

Q5. 試験に不合格だった場合、成績は通知されますか?

はい、不合格の場合は「成績通知書」が郵送で届きます。成績通知書には、法令科目の得点、一般知識の得点、合計得点が記載されています。どの科目で得点が不足していたかを分析し、翌年の学習計画に活用しましょう。

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